【GRANT】格闘技グローブ全モデル比較|おすすめはどれ?特徴と選び方

  • GRANTのグローブは種類が多くて、試合用と練習用のどれを選べばいいかわからない
  • レースアップとマジックテープで、使い勝手が何が違うのか知りたい
  • 日本でGRANTの正規品を買うにはどうすればいい?

「GRANT」は1995年にニューヨークで創業した格闘技用具・アパレルのブランドで、世界王者クラスのプロボクサーに使われ続けてきた最高峰のグローブブランドです。メキシコの職人によるハンドメイド生産と、フルグレインレザーを使った作り込みの良さに定評があります。

格闘技グローブは自分の用途やレベルに合わないモデルを選んでしまうと、打ち心地や練習メニューの回しやすさにも影響します。日々の練習を納得のいく形で積み重ねるためにも、格闘技グローブは各ラインの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、GRANTの特徴や設計思想をわかりやすく解説し、現行の格闘技グローブを全ライン比較します。用途別のおすすめモデルも紹介しますので、GRANTの格闘技ギアが気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

GRANTとはプロが選ぶ最高峰の格闘技ブランド

GRANTは、格闘技グローブとヘッドギアを中心に展開するアメリカ発のブランドです。1995年にニューヨークで生まれ、以来リング上で戦うプロボクサーの装備として名前を重ねてきました。

GRANTの製品は大量生産のラインから出てくるものではなく、メキシコの工房で職人が手作業で仕上げています。1組あたりに費やす手間が大きいぶん供給量は限られ、世界的にも入手しにくいブランドとして知られています

日本には総代理店が置かれておらず、国内で流通しているGRANTは格闘技専門店が個別に仕入れたものが中心です。購入を検討する段階では、取扱い店が正規品として販売しているかどうかを必ず確認しておきたいところです

GRANTのブランドコンセプト

GRANTは、プロの試合で通用する保護性能と、拳がグローブと一体になったような握り心地の両立を一貫して追い求めています。拳が自然に握り込める形状を土台に、パッドの密度や革の張り具合を細かく詰めていく作り方が特徴です。

そのため、GRANTは数をさばくことよりも1組ずつの完成度を優先します。工程の多くが手作業に依存し、生産スピードを上げにくいことが、供給量の少なさと高価格帯につながっています

もう一つの軸がカスタムオーダー前提のものづくりです。GRANTのグローブはカラーやステッチ、刺繍を指定して仕立てられるため、プロ選手が使う1組は既製品ではなく個別に組まれた仕様であることがほとんどです

GRANTの歴史・創業背景

GRANTは1995年、ニューヨークで格闘技用具ブランドとして創業しました。ボクシングの本場で生まれたブランドらしく、当初からプロの現場で使われる装備として設計が磨かれてきました。

ブランドの信頼を押し上げたのは、リングに立った選手たちの系譜です。フロイド・メイウェザー、マイク・タイソン、エヴァンダー・ホリフィールド、ロベルト・デュラン、シュガー・レイ・レナードといった名前が並び、近年もゲンナジー・ゴロフキンやカネロ・アルバレス、ジャーボンテ・デービス、デビン・ヘイニー、ドミトリー・ビボルらがGRANTを使ってきました。

拳を痛めやすい選手がGRANTを選ぶ例が多いことも、格闘技グローブとしての評価を語るうえで見逃せません。試合という一度きりの場面で装備を託されてきた実績が、そのままブランドの説明になっています。

GRANTの特徴・強み

GRANTの格闘技グローブに共通するのは、メキシコ製ハンドメイド・フルグレインレザー・密度を変えた厚めのパッド・長めのカフという4つの要素です。どれか1つが突出しているというより、4つが噛み合って独特の握り心地と保護性能を作り出しています。

一方で、弱点もはっきりしています。生産量が絞られているため入手性は良くなく、欲しいオンスやカラーが常に手に入るわけではありません。本革製なので使用後に湿気を抜くなどの手入れも欠かせず、扱いに手間をかけられない人には向きません

購入時にもう一つ注意したいのが流通経路です。GRANT Worldwide は自社を唯一の正規販売元と表明しており、公認のディストリビューターを置いていません。日本国内では格闘技専門店の個別仕入れが中心になるため、実店舗としての実績が確かな取扱い店を選ぶことが、正規品を手にする現実的な近道になります

GRANTの機能とテクノロジー

GRANTの格闘技グローブとヘッドギアは、素材・パッド・形状の3方向から作り込まれています。ここではGRANTの製品に共通する設計上の特徴を、5つの切り口で解説します。

モデルごとの違いを理解するうえでも、まずブランド全体で共通する技術の土台を押さえておくと選びやすくなります。

GRANTの格闘技グローブを支える代表的な技術・設計は以下の5つです。

  • メキシカンハンドメイド
  • フルグレインレザー
  • 可変密度フォームパッディング
  • ロングカフ設計
  • カスタムオーダー

メキシカンハンドメイド

GRANTのグローブは、メキシコの工房で職人が手作業により縫い上げています。革の裁断からパッドの積み方、ステッチの締め具合まで人の手が入るため、機械縫製の量産品とは仕上がりの質が変わります

手作業である以上、同じラインの製品でも個体差はゼロになりません。革の表情やわずかな硬さの違いは残りますが、そのぶん使い込むうちに手の形へ馴染んでいく感触が生まれます

GRANTを長く使う競技者が「他のグローブに戻れない」と評価するのは、この馴染み方によるところが大きいと言えます。1組を数年かけて育てる使い方をする人ほど、ハンドメイドの利点を実感しやすいのが特徴です

フルグレインレザー

GRANTが採用するフルグレインレザーは、牛革の表面層をそのまま活かした最上位グレードの革です。革の繊維構造が詰まっているため、繰り返しの打撃や引っ張りに対して形が崩れにくくなります

合皮のグローブは表面が数か月で割れたり剥がれたりすることがありますが、GRANTのフルグレインレザーは適切に手入れをすれば長期間の使用に耐えます。使うほどに色が深まり、シワが入っていく経年変化も本革ならではの楽しみです。

ただし本革は水分に弱く、汗を吸ったまま放置するとにおいと硬化の原因になります。練習後にグローブを開いて乾かす、風通しの良い場所に置くといった手入れの習慣が、GRANTの格闘技グローブの寿命を大きく左右します

可変密度フォームパッディング

可変密度フォームパッディングは、硬さの異なるフォームを層状に重ねてパッドを構成する手法です。GRANTはこの構造によって、衝撃を受け止める層と広く分散させる層を役割分担させています。

単一密度のパッドでは、柔らかくすると打撃時に底づきしやすく、硬くすると打感が刺さるように伝わります。密度を変えた層を組み合わせることで、GRANTは打感の明瞭さを残しながら衝撃の角を丸める配分を狙う構造です

差が出やすいのは、サンドバッグやミットを長時間叩く練習です。1回あたりの違いは小さくても、週に何度も打ち込む競技者ほど、GRANTの格闘技グローブが手に返してくる感触の穏やかさを実感しやすくなります

ロングカフ設計

GRANTのグローブは、手首を覆うカフの部分が競合ブランドより長めに取られています。手首から前腕にかけて広い面積で巻き込む構造のため、拳の向きが安定しやすいのが特徴です

固定力の感じ方は留め具によって変わります。レースアップ(紐式)は紐を締める強さを自分で調整できるぶん、手首をしっかり固めた状態を作りやすく、マジックテープ式は締め加減が一定になりやすい代わりに着脱が速く済みます

打ち込みの反復でグローブがずれてくると、拳の当たる位置も安定しません。GRANTのロングカフは、ラウンドの後半になっても最初の締め具合を保ちやすい構造で、留め具の違いとあわせて全モデル比較での選び分けの判断材料になります

カスタムオーダー

GRANTはカラー、ステッチの色、名入れやロゴの刺繍まで指定できるカスタムオーダーに対応しています。メタリック仕上げやトリコロールのストライプなど、既製品では手に入らない外観を作れる点がGRANTの特徴の一つです

プロ選手のグローブが1点ものであるのは、この体制があるためです。所属ジムのカラーに合わせたり、リング上で映える配色を組んだりと、装備を自分の看板として仕立てる使い方ができます

その一方で、オーダー品は納期が読みにくく、入手のハードルは既製ラインより上がります。日本から注文する場合はさらに時間がかかるため、試合や昇級のスケジュールに合わせて余裕を持って動くことが現実的です

GRANTの全モデルの種類を比較

GRANTの格闘技グローブは、型番でモデルが分かれているわけではありません。用途とオンス、留め具の組み合わせでラインが決まるため、比較もその軸で整理します。

まず全モデル比較表で全体像を確認し、その後に各ラインの中身を個別に解説します。ヘッドギアもグローブと同じ思想で作られているため、あわせて掲載する構成です。

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モデル名 用途 素材 留め具/装着方式 対象ユーザー
プロファイトグローブ(試合用・レースアップ) 試合用 本革 レースアップ プロ/アマ試合出場者・上級者
カスタムカラーオーダーグローブ カスタムオーダー 本革 ジムカラーや名入れを求めるプロ・愛好家
プロトレーニンググローブ(レースアップ) サンドバッグ/ミット/スパーリング 本革 レースアップ 練習量の多い競技者
スパーリンググローブ スパーリング 本革 スパーリング中心の競技者
トレーニンググローブ(マジックテープ式) 単独練習/サンドバッグ/ミット 本革 マジックテープ 短時間で練習する社会人
ボクシングヘッドギア 頭部保護 本革 スパーリングを日常的に行う競技者

プロファイトグローブ(試合用・レースアップ)

プロファイトグローブ(試合用・レースアップ)の製品画像

項目 内容
モデル名 プロファイトグローブ(試合用・レースアップ)
用途 試合用
素材 本革
留め具/装着方式 レースアップ
特徴技術 メキシカンハンドメイド

「プロファイトグローブ(試合用・レースアップ)」は、GRANTのフラグシップにあたる試合用ラインです。国内では8ozと10ozを中心に流通しており、プロの公式戦で使われている仕様がそのまま手に入ります

パッドは薄めに抑えられ、拳の位置と当たった瞬間の手応えがダイレクトに伝わります。手首はレースアップで締め込むため固定力が高く、メキシコ製の本革が拳を包む形状も試合用としての作り込みと言えるでしょう。

打感を最優先する上級者と、プロ・アマを問わず試合に出る競技者におすすめの格闘技グローブです。ただしパッドが薄いぶん、サンドバッグの打ち込みや長時間のスパーリングに使うと保護は不足しがちなので、練習用は別に用意するのが現実的です

カスタムカラーオーダーグローブ

カスタムカラーオーダーグローブの製品画像

項目 内容
モデル名 カスタムカラーオーダーグローブ
用途 カスタムオーダー
素材 本革
留め具/装着方式
特徴技術 カスタムオーダー(カラー/ステッチ/刺繍)

「カスタムカラーオーダーグローブ」は、カラーとステッチ、刺繍を指定してGRANTが1点ものに仕立てます。メタリック仕上げやトリコロールのストライプなど、既製ラインの棚には並ばない外観を作れます

構造そのものは他のGRANTのラインと共通で、本革と通気性に配慮した作りを保ったまま外観だけを自由に組めるのが特徴です。国内取扱い店の実測では片手485gという表記もあり、見た目を優先しても重量バランスが崩れる作りにはなっていません

所属ジムのカラーで揃えたい競技者や、名入れの1組を持ちたい愛好家におすすめできます。反面、オーダーである以上は納期が読みにくく、在庫を選んで買う手軽さはありません。急ぎで必要な人は既製ラインから選ぶほうが確実です

プロトレーニンググローブ(レースアップ)

プロトレーニンググローブ(レースアップ)の製品画像

項目 内容
モデル名 プロトレーニンググローブ(レースアップ)
用途 サンドバッグ/ミット/スパーリング
素材 本革
留め具/装着方式 レースアップ
特徴技術 可変密度フォームパッディング

「プロトレーニンググローブ(レースアップ)」は、日々の練習をこれ1組でこなすことを想定したGRANTの練習用ラインです。サンドバッグ、ミット、スパーリングまで幅広い重量帯で展開されています。

試合用より厚く積まれた可変密度フォームが打撃を受け止め、長めのカフが手首の向きを保ちます。締め具合を紐で細かく決められるため、ラウンドを重ねてもグローブが手の中で泳ぎにくく、反復練習での消耗を抑える方向にまとまった設計です

練習量が多い競技者や、固定力を最優先する人におすすめの格闘技グローブです。ネックはレースアップという構造上、1人では着脱しづらいこと。トレーナーやパートナーに紐を締めてもらえる環境がない場合は、次に紹介するマジックテープ式のほうが日常的に使いやすくなります

スパーリンググローブ

スパーリンググローブの製品画像

項目 内容
モデル名 スパーリンググローブ
用途 スパーリング
素材 本革
留め具/装着方式
特徴技術 厚めのパッド構成

「スパーリンググローブ」は、対人練習に的を絞ったGRANTのラインです。打つ側の感触よりも、打たれる側への負担を抑えることを優先した設計になっています

打撃面を広く厚く取ったパッド構成が衝撃を受け流し、拳から手首までをまとめて支える形状が拳の向きを安定させます。相手を気遣いながらも遠慮なく打ち込める点が、スパーリング専用として組まれたラインの利点です

週に何度もスパーリングを行う競技者や、マススパーがメニューの中心になっている人におすすめします。逆に、サンドバッグを強く叩く練習が多い人は、同じ練習用でもプロトレーニンググローブのほうが用途に合います

トレーニンググローブ(マジックテープ式)

トレーニンググローブ(マジックテープ式)の製品画像

項目 内容
モデル名 トレーニンググローブ(マジックテープ式)
用途 単独練習/サンドバッグ/ミット
素材 本革
留め具/装着方式 マジックテープ
特徴技術 可変密度フォームパッディング

「トレーニンググローブ(マジックテープ式)」は、留め具をフックアンドループ(マジックテープ)に置き換えたGRANTの練習用ラインです。片手でも数秒で着脱でき、1人で練習する場面での使い勝手が大きく変わります

パッドの構成や革質はレースアップ版と共通しており、可変密度フォームによる衝撃吸収はそのまま受け継いでいます。ただし手首の締め上げ具合は紐式に一歩譲るため、極限まで固定したい人には物足りなさが残る点は注意です

仕事帰りに短い時間で練習する社会人や、シャドー、サンドバッグ、ミットとメニューを切り替えながら回す人におすすめです。着脱の速さは練習の密度に直結するので、限られた時間を無駄なく使いたい人ほどマジックテープ式の恩恵を受けられます

ボクシングヘッドギア

ボクシングヘッドギアの製品画像

項目 内容
モデル名 ボクシングヘッドギア
用途 頭部保護
素材 本革
留め具/装着方式
特徴技術 顎/頬の補強パッド

「ボクシングヘッドギア」は、グローブと同じ思想で組まれたGRANTの頭部プロテクターです。牛革と厚みのあるパッドで側頭部を包み、顎と頬にも補強を入れた形状に仕上げられています

Mサイズは頭囲53〜61cmに対応し、幅のある調整幅を持たせています。重量は323gと軽い部類ではありませんが、視界を確保しながら保護面積を稼ぐ形状で、カラーはメタリックのトリコロールストライプなど5色から選べるのが魅力でしょう

スパーリングを日常的に行う競技者や、グローブとカラーを揃えて装備を統一したい人におすすめのGRANTの格闘技ギアです。難点は国内在庫の少なさで、サイズ欠けも起きやすいため、取扱い店の再入荷通知を登録して入荷のタイミングを逃さないようにしておくと確実です

まとめ

この記事では、GRANTの創業背景や独自の設計思想を解説し、格闘技グローブとヘッドギアの全ラインを比較しました。GRANTは型番ではなく用途と留め具でラインが分かれるため、選ぶ順番さえ決まれば迷いにくいブランドです

判断の軸は3つあります。試合に出るなら打感の伝わるプロファイトグローブ、練習が主体ならプロトレーニンググローブかマジックテープ式、スパーリング中心ならスパーリンググローブとヘッドギアの組み合わせという道筋です。留め具は固定力を取るならレースアップ、着脱の速さを取るならマジックテープと考えれば、日々の練習環境に合うほうが自然に決まります

国内には正規代理店がなく、GRANTの流通量は限られています。信頼できる格闘技専門店で正規品であることを確認したうえで、入荷情報をこまめにチェックするのが手に入れる近道です。GRANTの格闘技グローブ選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころから格闘技に親しみ、これまで複数ブランドのグローブや道着、プロテクターを実際に購入して使い比べてきました。各ギアの機能や素材、選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『マーシャルセレクト』を運営しています。

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