- 格闘技におすすめのトレーニングチューブはどれを選べばいい?
- 打撃と柔道の打ち込みで、向いているチューブの違いがわからない
- 強度や長さ、ハンドルの有無をどう選べばいいか知りたい
格闘技用トレーニングチューブとは、ゴムが伸び縮みするときの抵抗を負荷にして、パンチやキック、投げ技の動作そのものを鍛えるトレーニング用品です。柱に結んで技の入りを繰り返す打ち込みや、相手を想定して技を出すシャドーにも負荷をかけられ、ダンベルでは再現しにくい技の軌道を鍛えられます。
本記事では、格闘技向けトレーニングチューブの選び方と、ブランド別のおすすめモデルを紹介します。自宅や道場での自主練習にチューブを取り入れたい格闘技の選手は、ぜひ参考にしてください。
格闘技におすすめのトレーニングチューブの特徴
格闘技におすすめのトレーニングチューブは、ゴムの伸び縮みを負荷に変えて、パンチやキック、投げ技、フットワークといった実戦の動きに抵抗をかけられる道具です。柱やドアに固定して打ち込む、肩に回してシャドーをする、足首や腰に着けて動くなど、1本で使い方を広げられます。
ボクシングやキックボクシング、空手といった打撃系と、柔道やレスリング、柔術といった組技系では、鍛えたい動作も向いているチューブの形も異なります。競技と鍛えたい動作をはっきりさせてから選ぶと、買ったあとに使わなくなる失敗を避けられ、練習メニューへの組み込みもスムーズです。
格闘技用トレーニングチューブを選ぶ際に押さえておきたいポイントは以下の5つです。
- 鍛えたい動作に合ったタイプを選ぶ
- 打ち込みやシャドーには2m以上のロングタイプがおすすめ
- 強度は段階的に選べるシリーズがおすすめ
- 組技はハンドルなし、打撃はハンドル付きがおすすめ
- 素材は耐久性とゴムアレルギーで選ぶ
鍛えたい動作に合ったタイプを選ぶ
格闘技用トレーニングチューブは、形状によって大きく4タイプに分類できます。柱などに固定して打ち込みに使う「ロングタイプ」、握ってパンチの軌道を再現しやすい「ハンドル付き」、輪になった幅広の「ループバンド」、足首や腰に着けて動く「装着型」で、タイプごとに得意な動作が異なるのが特徴です。
鍛えたい動作とタイプが一致したトレーニングチューブを選べば、チューブを使う時間がそのまま技の反復練習になります。打撃と組技の両方を練習している格闘技の選手は、打撃用と組技用で2本を使い分けるのも1つの方法です。
打ち込みやシャドーには2m以上のロングタイプがおすすめ
柱に結んで打ち込みをしたり、肩の後ろに回してシャドーをしたりするには、トレーニングチューブにある程度の長さが求められます。ロングタイプは立つ位置やチューブを握る位置で伸び具合が変わるため、1本でも体力や練習内容に合わせて負荷を調整できるのが強みです。
130cm前後の短いハンドル付きチューブは、腕や肩の補強には手軽な一方、柱に結んで打ち込む格闘技の練習には長さが足りません。打ち込みもシャドーもこなしたい場合は、まず2m以上のロングタイプを1本そろえておくと、トレーニングチューブを使った練習の幅を広げやすくなります。
強度は段階的に選べるシリーズがおすすめ
同じシリーズの中で強度を選べるトレーニングチューブなら、体力の変化や練習内容に合わせて、同じ使い心地のまま負荷だけを買い足せます。ミズノは弱〜最強の4段階、THERABAND(セラバンド)のセラチューブは全6種類と、格闘技で使われるチューブでも強度の刻み方はブランドごとにさまざまです。
強度を表す色分けの基準はメーカーごとに違い、同じ青でもブランドが変われば負荷は一致しません。買い足すときは色ではなく同じシリーズの強度表記で比べると、狙いどおりの負荷を選べます。
組技はハンドルなし、打撃はハンドル付きがおすすめ
柔道の釣り手(相手の襟を持つ手)や引き手、レスリングの組み手を鍛える場合は、トレーニングチューブを手に巻き付けたり、道着の袖や襟の代わりにつかんだりするため、ハンドルのないチューブが向いています。九櫻の「トレーニングチューブ VR200」のような楕円状のチューブは手に巻き付けても食い込みにくく、組技の打ち込みを繰り返しやすい形です。
ハンドルなしのチューブでも、THERABANDの「セラハンドル」のように別売のハンドルを取り付けられる製品があります。組技と打撃の両方を練習する選手は、ハンドルなしのロングタイプを選び、打撃のときだけハンドルを付けると、1本の格闘技用トレーニングチューブで両方に対応できます。
素材は耐久性とゴムアレルギーで選ぶ
トレーニングチューブの素材は、主に天然ゴムと合成ゴム、TPRやエラストマーの3系統です。天然ゴムは伸びが良く反発が強い一方、ラテックスアレルギーのある方には向きません。合成ゴムには、九櫻の「VR200」のようにゴム特有のにおいを抑えた製品もあり、天然ゴムが合わない方でも選びやすい素材です。
TPR(熱可塑性ゴム)とエラストマー(ゴムのように伸び縮みする樹脂系素材)は、天然ゴムを使わないチューブの素材で、ミズノやFIGHTING ROAD(ファイティングロード)のチューブに採用されています。柔道の打ち込みのように同じ動作を何百回と繰り返す格闘技の練習では、素材に加えて、肉厚で切れにくいチューブを選ぶことも大切です。
格闘技におすすめのトレーニングチューブ7選
ここでは格闘技におすすめのトレーニングチューブを、ブランド別に紹介します。各モデルの特徴と搭載技術、向いている競技や鍛えられる動作を、チューブの形状とあわせて解説します。
打撃から組技まで格闘技の練習に使えるおすすめのトレーニングチューブは、以下のモデルです。
- 【MIZUNO】トレーニングチューブ C3JSB415
- 【THERABAND】セラチューブ
- 【FIGHTING ROAD】ハンドルチューブ
- 【九櫻】トレーニングチューブ VR200
- 【BODYMAKER】レッグパワーアップチューブ
- 【BODYMAKER】パワートレーニングチューブ
- 【VENUM】Challenger レジスタンスバンド
【MIZUNO】トレーニングチューブ C3JSB415

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | MIZUNO |
| モデル名 | トレーニングチューブ C3JSB415 |
| 長さ | 2m |
| 素材 | エラストマー |
| 強度 | 4段階(弱/中弱/強/最強) |
「トレーニングチューブ C3JSB415」は、総合スポーツメーカーのミズノが展開するゴムチューブで、取扱店では柔道の打ち込みや武道、格闘技のトレーニング向けとして扱われています。長さ2mのトレーニングチューブを、弱、中弱、強、最強の4段階の強度から選べるシリーズです。
柔道部の中高生や、道場の自主練習で打ち込みの本数を増やしたい選手には、ミズノの強〜最強のチューブがおすすめです。上半身の補強やウォーミングアップには弱〜中弱が合うため、強度違いを試しながら自分に合う負荷を探したい格闘技の初心者にも向いたトレーニングチューブといえます。
【THERABAND】セラチューブ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | THERABAND |
| モデル名 | セラチューブ |
| 長さ | 3m |
| 素材 | 天然ゴム |
| 強度 | 6段階(色別) |
「セラチューブ」は、負荷レベルを色で示したラバーバンドの先駆けとされるTHERABANDの筒状チューブで、国内での販売元はD&M(ディーアンドエム)です。医療リハビリ用として約40年前に開発されたブランドで、格闘技のトレーニングにも使える長さ3mのトレーニングチューブを、全6種類の強度から選べます。
ボクシングやキックボクシングなど、格闘技のシャドーに負荷をかけたい方には、THERABANDのチューブがおすすめです。強度は初心者なら軽め〜やや重めの強度、シャドーに慣れた経験者なら重め以上の強度が目安になります。天然ゴム製のためラテックスアレルギーのある方には向かず、グリップがほしい場合は別売の「セラハンドル」を付けると、ハンドル付きのトレーニングチューブと同じ感覚でパンチを打てます。
【FIGHTING ROAD】ハンドルチューブ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | FIGHTING ROAD |
| モデル名 | ハンドルチューブ |
| 長さ | 130cm |
| 素材 | TPR(紐) |
| 強度 | 4段階(ソフト〜スーパーハード) |
「ハンドルチューブ」は、スーパースポーツゼビオが展開するトレーニング用品ブランドFIGHTING ROADの、握りやすいハンドルが付いたトレーニングチューブです。強度はソフト、ミドル、ハード、スーパーハードの4段階で、チューブの色で強度を見分けられるため、格闘技の練習内容に合わせて負荷を選び分けられます。
FIGHTING ROADのチューブは長さ130cmと短めで、肩に回すシャドーや腕と肩の補強を自宅で手軽に行いたい格闘技の練習者におすすめです。打撃のスピードを意識するならミドル〜ハード、筋力の補強ならスーパーハードが合っています。柱に固定する打ち込みには長さが足りないため、打撃と補強に絞って使うトレーニングチューブと考えると選びやすくなります。
【九櫻】トレーニングチューブ VR200
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | 九櫻 |
| モデル名 | トレーニングチューブ VR200 |
| 長さ | 2.5m |
| 素材 | 無臭特殊合成ゴム |
| 強度 | ハードタイプ |
「トレーニングチューブ VR200」は、柔道衣で知られる武道具メーカーの九櫻が、柔道グッズとして展開する日本製のトレーニングチューブです。長さ2.5m、幅2cmのハードタイプで、販売店では投げる力や相手を引きつける力を養う、格闘技のトレーニングに向く製品として紹介されています。
九櫻のハードタイプのチューブは、柔道や日本拳法、レスリングといった組技のある格闘技で、引き手の強化や打ち込みの本数を増やしたい中級者以上におすすめです。筋力に自信がない方や子どもは、柱に近い位置に立ってチューブの伸びを小さくすれば負荷を軽くでき、においが出ないため、道場で複数人が使うトレーニングチューブとしても扱いやすくなります。
【BODYMAKER】レッグパワーアップチューブ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | BODYMAKER |
| モデル名 | レッグパワーアップチューブ |
| 長さ | 33cm |
| 素材 | − |
| 強度 | − |
「レッグパワーアップチューブ」は、「格闘技から生まれたワークアウト」を掲げ、武道・格闘技用品を幅広く扱う国内ブランドBODYMAKERの、足首に装着するタイプのトレーニングチューブです。品番はTTFで、ひとりで行う単独トレーニング向けとして、強い足腰をつくる用途で展開されています。
BODYMAKERの足首装着型は、キックボクシングや空手、テコンドーなど蹴り技のある格闘技の選手と、フットワークを強化したいボクサーにおすすめです。自宅でのサイドステップやシャドーに取り入れやすく、着けたまま全力で蹴るとフォームが崩れやすいため、ゆっくりした動作から慣らしていくとトレーニングチューブを練習に組み込みやすくなります。
【BODYMAKER】パワートレーニングチューブ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | BODYMAKER |
| モデル名 | パワートレーニングチューブ |
| 長さ | 220cm |
| 素材 | − |
| 強度 | − |
「パワートレーニングチューブ」は、BODYMAKERが展開する、腰に巻くベルトにチューブがつながった牽引用のトレーニングチューブで、品番はTTLです。BODYMAKERは、牽引しながら走ることでスタミナや筋力、フォームの改善と、自己のトップスピードを超えたスピードトレーニングにつながる製品と説明しています。
BODYMAKERの牽引タイプは、レスリングやMMA(総合格闘技)、柔道でタックルや出足を鍛えたい選手と、ジムや部活でパートナーと組んで練習できる環境の方におすすめです。基本は2人で使う道具のため、ひとりで手軽に使えるトレーニングチューブを探している方より、チーム練習で本格的に取り入れたい方に向いています。
【VENUM】Challenger レジスタンスバンド

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | VENUM |
| モデル名 | Challenger レジスタンスバンド |
| 長さ | 約1.04m(バイオレット) |
| 素材 | − |
| 強度 | 5色で負荷が異なる |
「Challenger レジスタンスバンド」は、フランス発の格闘技ブランドVENUMが展開するVenum Challengerシリーズのループ型バンドで、国内では正規品として取り扱われています。筒状のトレーニングチューブとは形が異なる輪になった平たいバンドで、5色それぞれに異なる負荷が設定されたモデルです。
VENUMのループバンドは、MMAや柔術、キックボクシングで、フィジカルの補強と可動域づくりを1本でこなしたい方におすすめです。好きな格闘技ブランドのギアで練習の気分を上げたい方にも向く一方、長さが約1mと短く打ち込みやシャドーの抵抗には使いにくいため、ロングタイプのトレーニングチューブと使い分けると練習の幅が広がります。
格闘技用トレーニングチューブを使うときの注意点
格闘技用トレーニングチューブは場所を選ばず手軽に使える反面、ゴムが切れたときの跳ね返りや、負荷のかけすぎによるフォームの崩れといった、ゴム製品ならではの注意点を抱えた道具です。モデル選びと合わせて使い方のポイントを押さえておくと、格闘技の練習にトレーニングチューブを長く取り入れられ、チューブの性能も存分に引き出せます。
安全に練習を続けるためにトレーニングチューブ使用時に意識したい注意点は、以下のとおりです。
- 使う前に傷や劣化を確認し、固定は確実に行う
- 負荷を上げすぎずフォームを優先する
- 柔道の打ち込みはグリップや固定具を組み合わせる
- 天然ゴム製はラテックスアレルギーに注意する
使う前に傷や劣化を確認し、固定は確実に行う
トレーニングチューブのゴムは、使う回数を重ねるほど、また紫外線や熱にさらされるほど劣化し、細かい亀裂から突然切れることがあります。強く引き伸ばした状態で切れると、ゴムが勢いよく跳ね返って顔や目に当たるおそれがあるため、格闘技の練習前の点検が欠かせません。
使う前にはチューブ全体を軽く引き伸ばし、亀裂や白っぽい変色、表面のべたつきがないかを確認します。柱やドアに固定するときは途中でほどけないように結び、顔の高さで強く引く使い方は避けるのが基本です。保管場所は直射日光と高温を避けると、ゴムの劣化を遅らせられます。
負荷を上げすぎずフォームを優先する
シャドーや打ち込みは筋力を鍛える以上に、正しい技の形を体に覚えさせる格闘技の練習です。重すぎるトレーニングチューブを使うと、パンチの軌道が外に膨らんだり、投げの姿勢で腰が引けたりして、チューブを外したあとにも残る悪いクセの原因になります。
最初は軽めの強度で正しいフォームを確認し、回数や時間を増やしてから1段階ずつ強度を上げていくと、技の形を保ったまま負荷を高められます。チューブを使った練習のあとに、チューブなしで同じ動作を数回繰り返して感覚を戻しておくのも効果的です。
柔道の打ち込みはグリップや固定具を組み合わせる
柔道の打ち込みでトレーニングチューブを素手で握り続けると、ゴムが手のひらや指に食い込み、練習の後半で握りが甘くなりがちです。ミズノの「釣り手&引き手強化補助具セット」のような釣り手と引き手の形で握れる補助具や、ドアの隙間に挟んでチューブを固定するドアアンカーを組み合わせると、実戦に近い組み手の形で格闘技の打ち込みを続けられます。
補助具と組み合わせる場合は、ミズノの補助具セットのようにチューブが2本必要になる製品もある点に注意が必要です。購入前に必要な本数と対応するチューブを確認しておくと、届いてから使えないという失敗を避けられます。
天然ゴム製はラテックスアレルギーに注意する
天然ゴムを使ったトレーニングチューブは、ラテックスアレルギーのある方には向きません。THERABANDの「セラチューブ」のほか、九櫻の平ゴム「トレーニングラバー VR250」も天然ゴム製のため、格闘技の練習用に選ぶ前に素材表記を確認しておくと安心です。
天然ゴムが合わない方は、九櫻の「VR200」の無臭特殊合成ゴムや、ミズノのエラストマー、FIGHTING ROADのTPRのように、天然ゴムを使わない格闘技用トレーニングチューブから選ぶと良いでしょう。素材の記載がないモデルは、販売元に素材を問い合わせてから購入すると確実です。
まとめ:トレーニングチューブで格闘技の技のキレとパワーを磨こう
本記事では、格闘技におすすめのトレーニングチューブと、選び方のポイントを解説しました。トレーニングチューブは、パンチやキック、投げ技、フットワークといった技の動きそのものに負荷をかけられる、格闘技と相性の良いトレーニング用品です。
蹴りとフットワークならBODYMAKERの「レッグパワーアップチューブ」、タックルの出足なら「パワートレーニングチューブ」、補強と可動域づくりならVENUMの「Challenger レジスタンスバンド」が候補になります。最適なトレーニングチューブを手に入れて、自宅でも道場でも格闘技の技のキレとパワーを磨いてください。


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